一昔前までは、注文住宅といえばシステムキッチンだった。
せっかくの注文住宅なのだから、ピカピカでゴージャスなシステムキッチンを導入するのが当たり前、という雰囲気が確かにあった。
専業主婦がまだ沢山いた時代の話だ。
当時はまだ「夢のマイホームに友人を呼び、豪華なシステムキッチンで腕を奮った料理をふるまうホームパーティー」なんて夢があったのかもしれない。
共働き家庭の増加
でも今の時代、共働き家庭が過半数だ。
女性達は忙しい。
時間に追われて、毎日の食卓は腕を奮った料理よりも出来合いのお惣菜がメインだろう。
時代は変わったのだ。
今、女性達が求めているのは豪華なシステムキッチンではなくて、ゆったりとくつろげて日々の疲れを癒せるお風呂だ。
ファミリー向け賃貸物件で特徴を出すとすれば、今はキッチンよりも広めのお風呂だろう。
我が家のシステムキッチン
我が家は、システムキッチンにお金をかける分をやや大きめのお風呂を作るのに回した。
我が家のシステムキッチンはとてもシンプルだ。
私は料理があまり好きではないので、豪華なシステムキッチンにする必要もない。
私が豪華なシステムキッチンにお金を使う気がないので、工務店の人は面白くない様子だった。
私が家を新築した当時はまだ「夢のマイホームだから」と豪華なシステムキッチンを導入する方が多かったのだろう。
けれども、今は状況が違う。
豪華なシステムキッチンに手を出す人は確実に減っている。
今の若い人は身の丈を知っているので、必要以上の買い物はしないだろう。