大家をしている職業柄、遠出をすると、一戸建ての屋根が気になる。
スレート屋根が主流なのは東京23区内だけ、と気づいた。
同じ東京でも多摩地区は、瓦屋根の一戸建ての割合がまだまだ多い。
東京から遠くなるにつれて、瓦屋根の一戸建てが主流になることが分かった。
多摩地区でも奥多摩に近づくほど、瓦屋根の家の比率は高くなる。
以前、北陸地方を旅行したとき、東京では見られない重厚な瓦造りの一戸建てばかりが並んでいたのに驚いた。
どうやら北陸地方では「家は瓦で建てるもの」であり、スレート屋根なんてものは、ほとんど見かけることがなかった。
瓦はメンテナンス費用が少なく経済的だといわれている。
我が家も、家が密集している地域でなければ瓦を使って家を建てたいと思っていた。
ただ、都内では、瓦を使うと地震の際に瓦が剥がれ落ちたり、剥がれた瓦が当たって人をケガさせたり隣家を壊したりするリスクがどうしても気になる。
結局、我が家を瓦屋根にするのは断念した。
「東京だけが例外で、その他の地域では事情が違う」
住宅に限らず、そういうことは多々あると実感する。