実父が亡くなって1年を過ぎた頃、実父から受け継いだアパートを新しく建て替えた。
実父から受け継いだアパートは、もともと叔父が住んでいた自宅兼アパートだった。
かなり老朽化していた。
建物の古さと風呂なし物件であるがゆえ、駅チカながら月の賃貸料4万円台のいわゆる「ボロアパート」だった。
それゆえ、建て直すことを決断した。
賃貸アパートを新築するということ
アパートを建て直すことは、我々にとって大きな決断だった。
なにせ、家を新築するときには大きなお金が動く。
だからマイホームを購入するのと同じように勇気が要る。
我々が新しく建てたのは木造2階建てのアパート。豪華な造りではない。
けれども、零細不動産賃貸業者である我々にとって、多額の現金が建築費用で一気に消えてしまうのだから、アパートの建て替えは清水の舞台から飛び降りるような気持ちだった。
無事にアパートが完成したときは本当に嬉しかった。
正直な話、自分の家を建てたときよりもアパートの建て替えのほうが、ずっとずっと神経を使って念入りに計画した。
自宅を建てたときと比べて
コストを意識する
アパートを新築したときは、自分の家を建てたときとは比べ物にならないほどコストを意識した。
なにせ自分が使う家ではなくて、人様に住んで頂くための「商品としての家」だから、それはもう、細部までこだわった。
屋根から始まり、外壁、内壁、床材、階段、建具、キッチン、お風呂、トイレ、エアコン、外構、ひとつひとつ、どの製品を採用するか検討して決めた。
そういえば、対照的に、自分の家を建てたときは工務店にお任せだった。当時は仕事が忙しくて、どういう家を建てるのが理想なのかを考える時間的余裕がなかったのだ。
マイホームを建てるなら時間的余裕がある時期がおすすめ
自分の経験から言うと、マイホームを建てるならば時間的余裕がある時期がいいと断言する。
せっかく自分が住む家なのに、何から何まで工務店におまかせでは面白くない。
屋根・外壁・内壁など、材料を調べて選ぶのは結構面白いものだと実感した。
もっと色々調べてから自分の家を建てれば良かったなあと今更ながら思う。