現在住んでいるマイホームは注文住宅で建てた。
2階建ての一戸建て。
築10年以上経つ。
我が家は都内にある。
いわゆる「狭小住宅」だ。
家を建てた当時は気付かなかったけれど、
時間が経つにつれマイホームの間取りで後悔することがでてきた。
今になって思うのは、
「将来を見据えた設計をしないとダメ」
ということ。
やっぱり、完璧な家などあり得ない。
狭小住宅の設計で失敗したこと(その1) 小屋裏への階段を収納式にしたこと
我が家は2階建てで、小屋裏(ロフト)が天井に設置されている。
当時よく採用されていた、
折り畳み式(収納式)のはしごが設置されている。
小屋裏に登るときは折り畳み式のはしごを伸ばす。
折り畳み式の階段のメリットは、階段の面積が要らない為床面積を増やせること。
また、階段を作らなくてよい分、建築コストを下げられるというメリットもある。
でも、徐々に家にものが増えてきたので、
ものをどかして、はしごを伸ばして小屋裏に登るのが面倒くさくなってしまい、
小屋裏にほとんど登らなくなった。
結果、現在、小屋裏はまったく活用できていない。
当初は物置として小屋裏を使うつもりだったのに、小屋裏にものを置いたままの状態だ。
折り畳み式のはしごを設置したのは失敗だった。
床面積が小さくなっても建築コストが高くても、
備え付けの階段をつけるべきだった。
それに、老人が登るには折り畳み式のはしごは急で危ない。
今はまだ大丈夫だけど、
70歳を過ぎたら折り畳み式のはしごに登るのは躊躇するだろう。
いずれは折り畳み式のはしごを除去し、備え付けの階段をつけるリフォームをしたい。
狭小住宅の設計で失敗したこと(その2) 将来の1階での生活を想定しなかったこと
2階建ての一戸建ての間取りの現在の主流は、
2階にリビング・キッチンを設置するタイプだ。
我が家もそのタイプの間取りだ。
2階にリビング・キッチンがあると日当たりが良くて暖かい。
生活していて気持ちが良いのは確か。
2階とは対照的に1階は日当たりが悪く、寒い。
でも最近、年を取って足が悪くなったら階段が登れなくなるので、
2階まで階段で昇るのが大変だということに気づいた。
階段を登れなくなった場合、1階での生活を余儀なくされる。
昔よくあった間取り、
1階にキッチンとリビング、2階に子ども部屋であれば、
年をとっても1階で暮らせる。
けれども、子どもたちが独立した後、
日当たりがよい2階の部屋が無人になるのが勿体ないのだ。
将来、親と同居する可能性を考えて、
1階の部屋に水回り(キッチンなど)を設置することを想定して、
1階に水回りの配線を作っておけばよかった
と後悔している。
以上まとめると、
・1階の部屋に水回りの配線だけでも設置しておく
・1階の部屋に光が入るような設計にする
にしておけばよかった。
「階段を登れなくなったら住み替える」というのもアリだ。
でも、住み替えるにもお金と手間がかかる。
設計段階で将来を考えて、できるだけ今の家を活用できるようにしておくことが大切だ。