以前の記事(注文住宅は楽しい)でも書いたように、
数年前、父から引き継いだアパートを取り壊して新築アパートを建設した。
いろいろと細部まで検討して建てた新築アパートだから、
出来上がりに大きな不満はない。
でも「家造りに完璧はない」のだ。
今思うと、こうしたほうが良かったと思うことが3つある。
後悔していることその1:玄関ドア
賃貸住宅の玄関ドアには、
「アパートドア」として販売されているタイプのドアを採用した。
「アパートドア」とは、いわゆる賃貸住宅用の玄関ドアだ。
「アパートドア」のドアの価格は10万前後からあり、比較的リーズナブルなのでこのタイプのドアを採用した。
でも「アパートドア」は実物のアパートドアは薄くて、ちょっと安っぽい感じがする。
ドアに重厚感がないせいで、部屋が安っぽく感じられる。
アパートドアが薄いと、ドアをバタンと閉めたときに他の部屋に音が響きにくい点は良い。
でもドアが薄いのは防犯上あまり好ましくない。
ドアの薄さについては、母も私と同じ感想だった。
ドアが劣化したら早い段階で、
もう少し重厚感がある玄関ドアに取り替えていこうと母と話している。
後悔していることその2:内壁のビニールクロス
我々の賃貸アパートは天井がわりと高いのが特徴だ。
ただ、天井が高いと、その分、
内壁の面積、すなわち、ビニールクロスを貼り替える面積が大きくなる欠点がある。
賃貸住宅の内壁はビニールクロスを使うのが一般的だ。
しかし、内壁の面積が広いとビニールクロスを貼り替える面積も増えて、
メンテナンスコストが高くなる。
賃貸住宅のため頻繁にビニールクロスを貼り替えるメンテナンスコストを考えると、
天井などの汚れにくい部分・手が届きにくい部分については、
ビニールクロスではなくて漆喰の壁でも良かったと思っている。
後悔していることその3:屋根材
強度がもっと高い屋根材を採用すれば良かったと後悔している。
賃貸アパートを新築した後で気づいた。
我々の賃貸アパートの屋根材は、コロニアルという材質の屋根材を採用している。
いわゆる「コロニアル屋根」だ。
この「コロニアル屋根」、昔はアスベストを含有していて丈夫だったそうだ。
でも今は自然環境や健康に配慮して、アスベストを含有しない材料に変わった。
その結果、コロニアル屋根は、アスベストを含有する材料で作られていたときよりも強度が落ちていて剥がれが発生しやすい。
ただ、アスベストを含まない屋根材も改良が加えられている。
だから、アスベストを含まない屋根材でも、
10年以上前のコロニアル屋根よりも今のコロニアル屋根のほうが強度が大きいそうだ。
ひょんなことからこの話を知った。
コロニアル屋根の材料がこういうふうに変化していたなんて知らなかった。
そんな経緯から、同じコロニアル屋根でも、
グレードが上で強度がより大きいタイプの屋根材にすれば良かったと今は思っている。