母を見ていると、都市部に住む高齢者には「バス」がなくてはならない交通手段だと実感する。
若い頃は、バスなど必要ない。
けれども、年を取ると、駅で改札まで階段を上り下りする手間がない分、電車よりもバスでの移動のほうが楽だ。
実際、高齢者のバス利用率は高い。
ターミナル駅を発着するバスは特に土日の夕方は高齢者でいっぱいだ。
実は高齢者に限らず、バスの便が良いところに住めば、渋谷・新宿・池袋・上野・新橋・銀座などの大きな駅に自宅からバス1本で行けてしまうのが東京の良いところのひとつだ。
バスなど利用しなくても暮らせる富裕層は別にして、大多数の高齢者にとっては、バスは高齢者向きの交通手段だ。
高齢者にとっては、駅の近さよりもむしろ、バス停が近いことが大切である。
東京都のシルバーパス
東京都は、高齢者が安くバスを利用できるシルバーパスを発行している。
このシルバーパスのおかげで、短距離でも利用する高齢者も多く、乗車してすぐ次のバス停で降りる高齢者をよく見かける。
幹線道路沿いであっても、バスの便が良いところとそうでないところがあるので要チェックである。
バスの便が良いところは、バス1本で大きなターミナル駅に行けるところも多い。
高齢者が住まいを選ぶ際は、バスの便が良いところを選ぶことをおすすめする。